公開日:2026/07/03
OCR・AI OCR・RPAの違いをカレー作りで例えてみた。実は、この3人はライバルではありません。
「OCR・AI OCR・RPAの違いを教えてください。」
展示会で、本当によくいただく質問です。
でも、そのたびに思うのです。
この3つ、名前がちょっと難しすぎませんか?
OCR。
AI OCR。
RPA。
まるでヒーロー映画に出てきそうな名前ですが、実はそれぞれ得意な仕事が違います。
今日は難しい専門用語はお休みして、「カレー作り」で説明してみましょう。
お腹が空いてきても責任は負いかねます。
登場人物はこちら
今日の厨房には3人います。
🥕 OCRさん
🍛 AI OCRさん
🤖 RPAさん
さて、この3人に「カレーを作ってください」とお願いしてみます。
OCRさんは「レシピを読むのが得意」
まずはOCRさん。
OCRさんにレシピを渡します。
じゃがいも 3個
にんじん 2本
玉ねぎ 2個
OCRさん。
「読みました!」
「じゃがいも3個です!」
「にんじん2本です!」
素晴らしい。
文字を読むのは得意です。
でも……
「では野菜を切ってください。」
と言うと、
OCRさんは困ります。
「それは私の仕事ではありません。」
そうです。
OCRは文字を読む専門家です。
AI OCRさんは「レシピを理解しようとする」
次はAI OCRさんです。
同じレシピを渡します。
玉ねぎ 2個
※薄切り
AI OCRさん。
「なるほど。」
「玉ねぎですね。」
「これは材料欄です。」
「薄切りという指示もあります。」
さらに、
レシピのデザインが少し変わっていても、
「これは材料ですね。」
と判断できます。
料理を作るわけではありませんが、
レシピ全体を見ながら理解しようとする。
これがAI OCRです。
RPAさんは、とにかく働き者
さて、
野菜も切りました。
材料も分かりました。
でも、
誰も鍋に入れてくれません。
そこで登場。
🤖RPAさんです。
RPAさんは、
「鍋へ入れます。」
「ルーを入れます。」
「20分待ちます。」
「盛り付けます。」
お願いした手順を、
文句も言わず、
疲れも見せず、
何百回でも繰り返します。
……ただし。
アレンジは苦手です
突然あなたが言います。
「今日は夏だから、ナスも入れよう。」
RPAさん。
フリーズします。
「ナス?」
「聞いてません。」
「レシピにありません。」
RPAは、
決められた手順を繰り返すプロです。
逆に、
予定外の出来事は苦手です。
実は3人でチームを組むと最強です
ここで気付いた方もいるかもしれません。
この3人。
競争しているわけではありません。
役割が違うのです。
例えば注文書なら、
OCR
文字を読む。
↓
AI OCR
どこが注文番号で、
どこが数量か理解しながらデータ化する。
↓
RPA
販売管理システムへ登録する。
CSVを保存する。
担当者へメールする。
このように、
バトンリレーのように仕事をつないでいきます。
だから、
「OCRとRPA、どちらを導入すべきですか?」
という質問は、
少し違います。
正しくは、
「どの仕事を誰に任せるか」
なのです。
カレーは完成しました
ここで完成です。
でも、
最後に味見をする人がいます。
そう。
あなたです。
どんなに優秀な料理人でも、
最後に味見をします。
AIも同じです。
最後の確認は人が行います。
だから品質が保たれます。
だから安心できます。
結局、一番忙しいのは誰?
ここで、
今日の出演者を振り返りましょう。
OCRさん。
文字を読みました。
AI OCRさん。
意味を考えました。
RPAさん。
全部運びました。
でも一番忙しかったのは……
カレーを食べたあとに、
お皿を洗う人かもしれません。
残念ながら、
そこまでは今日の3人も担当できません。
(食洗機さんの出番です。)
まとめ
OCR・AI OCR・RPAは、似ているようで役割がまったく異なります。
| 担当 | 得意なこと |
| OCR | 文字を読み取る |
| AI OCR | 帳票を理解しながらデータ化する |
| RPA(Robotic Process Automation) | 決められた業務を自動で実行する |
つまり、
OCRは「読む人」。
AI OCRは「理解して整理する人」。
RPAは「動く人」。
この3つを組み合わせることで、紙の注文書や請求書の処理から、システムへの登録までを効率化しやすくなります。
もし現在、
「毎日同じ入力作業を繰り返している」
「紙帳票が多く、DXが進まない」
という課題があるなら、一つの製品だけを見るのではなく、業務全体を見渡して、どの工程を自動化するかを考えることが大切です。
AIは魔法ではありません。
でも、役割を間違えなければ、とても頼もしいチームメイトになります。
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